東海豪雨

近年のゲリラ雨による大きな災害では、2000年9月に愛知県名古屋市とその周辺地域で起こった「東海豪雨」があります。

このゲリラ雨は秋雨前線と台風の影響で大気が不安定な状態になったことにより、東海地方を中心に豪雨をもたらしたものです。

この時の降水量は名古屋市内の各観測所における観測史上最多を記録し、市内を流れる河川の水位を急激に上昇させました。

中でも名古屋市北部を流れる新川では、100メートルにわたり堤防が決壊し越流しました。他にも名古屋市内では河川越流が多数起こりました。

越流により新川や庄内川、天白川流域などを中心に浸水被害が激しく、住居内での溺死者が出たほどでした。浸水住居や事業所の多くは1階が水没し、家屋や家財道具、機材の多くが破損するなど、日常生活に直接関わる大きな被害を受けたのでした。
また名古屋市内を走る地下鉄への被害も大きく、天白区の野並駅ではコンコース、ホームともに浸水しました。多くの区間で運転が見合わされたことから、電車内やホームには足止めになって夜を明かす人で溢れました。また新幹線や在来線も運休が続出し、一時は足止めになった人々で混乱しました。
このように東海豪雨は住宅や事業所、交通網の密集する都市における水害であり、ライフラインが寸断される都市水害の恐ろしさを実感させるものとなりました。
この地域ではかつての伊勢湾台風以来の大水害として、住民の記憶に残るものとなっています。